【今週のキン肉マン】第276話 フェニックスの知性は現場向き

やはりオメガハンドをクッションにしてダメージを抑えましたか。

これが可能だとなると、落下技は軒並み決め手になりえないことになります。フィニッシュ候補であるリベンジャーも同様に防がれてしまう公算が高いということで、なんとかしてオメガハンドを無効化させなきゃなりませんね。

しかし接地時のオメガハンドの中指・薬指の開き方を見ると骨折しててもおかしくないような反り方ですが、オメガハンドに骨はあるんでしょうか?

今週の、気になった点

フェニックスの頭脳

オレの頭脳はいつ何時でも瞬時に最善の動きができるよう訓練されているだけのこと

とうそぶくフェニックス。

たしかに旧作を読んでみても、フェニックスはとっさの行動が早いんですよね。

ディクシアが高圧電流を浴びてピンチの際には

リングロープの被膜をやぶり、ワイヤーをむき出しにする → ワイヤーを伝わらせ、電流を自分が引き受ける → 帯電した体を錐揉み回転させて地面にもぐって帰ってくることで、電流を地中に埋蔵する

という、割と手のかかる対処を一瞬でやってのけましたし、
同じくディクシアが巌流島ドロップで叩きつけられそうになったときには

中国拳法には相手の骨を抜き取る暗殺拳があるという言い伝えを思い出す → リングに向かって五体排骨手を決め、スプリングを抜き出す → ディクシアにスプリングを見せ、変身させることで落下の衝撃を無力化する

というアクロバティックな救援を見せました。

とくに2つ目の、五体排骨手の機転の効き方はただごとじゃありません。

落下技からパートナーを救う場合、たいてい自分があいだに入ってクッションになるくらいが関の山ですが、まずフェニックスはそういうそぶりは一切見せません。そんなことする奴じゃありません。

あの場面だったら自分もダメージを負うことを覚悟の上でディクシアを助けるか、それともディクシアを見捨てて、残りを2対1で闘うか、そういった決断を一瞬のうちに迫られて、心が揺れる場面だと思うのですが、フェニックスはそんなことは一切考えていないんですよね。

そんなことは考えずに何を考えているのかというと、中国拳法に関する言い伝えを思い出している。
ここがまず尋常ではありません。

そして五体排骨手を思い出したところで、どうするか。
ここでノータイムでリングに向かって撃つという選択が出来る応用力がまたハンパない。

普通の人だったらスグルかネプチューンマンを五体排骨手でやっつけられないかと考えるでしょう。五体排骨手は人に向けて使う技ですから。

まあ実際のところ、試合で初めて使う技を高速で落下している相手に当てるというのはかなり難しいところでしょうけど、そこで五体排骨手という選択肢を捨てるのではなくて、「動かないリングになら当たる」と次を取っていくのがまた早い。

さらに抜き取ったスプリングでどうこうするというのもディクシアの変身能力あっての話で、とにかく点と点を瞬時に繋げるニューロンの速度が半端じゃないんですよ。

フェニックスの知性と言えばジャングルジムでの小細工や飛車角の迷宮など、大掛かりな割にしょうもないというか、単なるズルでしかない策略の方が槍玉に上がりがちでしたが、周到に準備を重ねて大きな絵を描くのはあんまり得意ではなく、流れのなかで臨機応変に最善手を選択していくというのが得意なタイプなんですね。

そういう意味では指揮官よりも現場向きの人なのかもしれません。

応募超人

今回登場した超人の作者として4名の方が紹介されていますが、ぶっちゃけ、どれ?

小さくてよく見えませんが、トンネル掘ってる人たちのことでしょうかね?

こんなのわざわざ新キャラにする必要あったんでしょうか?

神の啓示

アリステラの話だと、明智光秀が信長に謀反を起こしたのは、ザ・マンによる神の啓示を与えられたからだそう。

単行本48巻によれば、サグラダ・ファミリアが「神の啓示」を与えて造らせたものだったことも分かっています。

アリステラによれば、ザ・マンは啓示によって「この世の歴史の全てを陰から動かしてきた」とのこと。

そう言われると、歴史上のできごとのうちどれが啓示によるもので、どれが信長のようにイレギュラーな人間によるものなのかも気になってくるところです。

ところで、日本のお城には安土城以外にも、超人墓場への通路を持っている城がありますよね。

まずは姫路城。

マンリキがグロッキー状態のミートを捨てようとした「怨霊の抜け穴」は超人墓場へと直結していて、そこを通ってウォーズマンは現世に蘇りました。

次に大阪城。

ジェロニモとディクシアが闘っていた石垣リングの周囲のお堀は異次元空間になっており、超人墓場への入り口となっていました。

戦国時代の姫路城は羽柴秀吉の居城となっており、また大阪城も秀吉による築城です。
こうして見てみると秀吉は、信長の意思を継いで超人墓場への侵攻を実現しようとしていたのかもしれません。

電撃予想:今後の展開

フェニックスの意図

特に知性の神の力を借りることなく今回の戦いに赴いたというフェニックス。

フェニックスが神の手下でないのならば、アリステラの言う通り、神を駆逐し、超人という種を解放するために、力を合わせても良さそうなものです。

フェニックスはなぜそれをせず、かたくなにオメガの計画を阻止しようとするのでしょうか。
そして、なぜその理由を語らないのでしょうか。

カピラリア大災害の再現を防ぐため?

ちょっと考えてみましょう。

アリステラ、パイレートマン、マリキータマンの3人がマグネットパワーと火事場のクソ力を手に入れ、ザ・マンを殺し、神界への殴り込み準備を整え始めたとしたら、神々はどうするでしょうか?

おそらくカピラリア大災害をふたたび発生させ、超人を根絶やしにしようとするのではないでしょうか。

ザ・マンが待ったをかけて数億年のあいだ保留になっていたが、結局のところ超人というのはやはりろくでもない種だった、というわけです。

フェニックスとしてはそれは何としても防ぎたいところですが、それを説明したところでアリステラは聞く耳を持たないでしょう。

アリステラ、パイレートマン、マリキータマン+スグル程度の人数であれば、国立競技場の世界樹に避難し、第2次カピラリア大災害を生き延びることも可能です。

周到な彼らであればオメガ星にシェルターの建造くらいはしているでしょうから、労せず地上の超人たちを滅ぼし、オメガ一族のみが生き残った上で神界に殴り込みが掛けられるというわけです。

本当にヤバいのはサタンの強化

と、ここまではアリステラたちも想定していると思いますが、本当にヤバいのはここから。

かなり前の記事で触れましたが、私はサタンの正体は「カピラリア大災害で死んだ超人たちの、怨念の集合体」だと予想しています。

【今週のキン肉マンレビュー】第214話 マリキータマンが、キンターマンに見えた日は
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オメガ一族は、カピラリア大災害以前の地球の支配者? スグルが新宿に来ているのは、2次会の準備のため? キンターマンって誰だっけ? ウルフマンらそれぞれの試合の結果と、おおまかな流れを電撃予想。

今でこそすっかり力が弱くなり、悪魔将軍やオメガ一族を手足に使わなければ何も出来ないサタンですが、本来はこんなものじゃなかったんだと思います。

それこそあやつ像を壊してまわった生き残り下等超人のヒャッハーぶりは正気の沙汰とは思えませんし、サタンが操ってたんじゃないでしょうか?

やがて時代は下り、おおむね平和な世の中になるに従って、サタンへの新たな怨念の供給も徐々に減っていきました。

さらに恨みを持って死んでいった魂もサタンのところへは直行せず、超人墓場での労働で毒気を抜かれてしまうという始末。
これはザ・マンが狙ってやっていたのかは分かりませんが、結果的に地上へのサタンの干渉を抑制し、世を平和に保つ仕組みとして機能していたのだと評価できます。

そこに持ってきて、今回の事件です。

超人墓場システムの廃止じたいは前シリーズで悪魔将軍から命じられていたことです。
しかしアリステラたちの襲撃によってザ・マンが殺されてしまったら、段取りも何もなくこのシステムは潰れ、死者の魂はサタンへと直行してしまうことになるかもしれません。

そうなったところにタイミングを合わせるようにして、神々が第2次カピラリア大災害を起こしたら最悪です。

大量の死者の怨念が一気にサタンへと同化し、こんどはサタンが神々を脅かすほどの強大な悪の権化へとパワーアップしてしまうことでしょう。

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