【今週のキン肉マン】第271話 フィンガーストライク

WEB版キン肉マンが掲載されていたYahooブックストアがebookjapanに生まれ変わるという通知が出ていましたが、ebookjapanをヤフーが買収したという形のようですね。

今週の、気になった点

恨み骨髄

「歴史教育」や「恨み」という言葉が出てくるとどうしてもお隣の国のことを思い浮かべてしまいますが、そういう表層的なことに限らず、韓国には「恨(ハン)の文化」というものがあるのだと、聞いたことがあります。

(ハン)は、朝鮮文化においての思考様式の一つで、感情的なしこりや、痛恨、悲哀、無常観をさす朝鮮語の概念。朝鮮における、文化、思想において全ての根幹となっている。歴史学者古田博司は朝鮮文化における恨を「伝統規範からみて責任を他者に押し付けられない状況のもとで、階層型秩序で下位に置かれた不満の累積とその解消願望」と説明している。

朝鮮民族にとっての「恨」は、単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや悲哀や無常観、(虐げる側である優越者に対する)あこがれや妬み、悲惨な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすものであり、この文化は「恨の文化」とも呼ばれる。

Wikipediaより

「<ハン>という韓国語に最もよくあてはまる日本語は、「あこがれ」なのである。もちろん<ハン>には『恨み』という意味はあるのだが、単なる恨みではなく、そこにはあこがれの裏打ちがあるのである。・・・そして<ハン>は上昇へのあこがれであると同時に、そのあこがれが何らかの障害によって挫折させられたという悲しみ・無念・痛み・わだかまり・辛みの思いでもある」

小倉紀蔵『韓国は一個の哲学である』より

まあこの「恨」に関してネット上で情報を漁ると「だから韓国人はしょうもないんだ」的な結論に落ち着いてしまう論考が多くて、個人的にはそれはあまりにも安易だと思ってしまうんですがそれは置いといて。

民族として連綿と受け継いでいる感情というかムードがあって、それが一面では燃え上がるようなエネルギーになり、また一方では無常観になる。

オメガの民の行動の背景に、そんな複雑な思考様式があるのだと想像してみると、この物語はいっそう味わい深くなる気がします。

さらに、個人的な感情を超えた、長い歴史の中で培われた恨みを抱いていたパイレートマンが和解に向けて心を開いてくれたことには、救いを感じます。

完璧超人始祖なんかは、下等超人が完璧超人と同等の力をつけてきたのは認めるものの、その考え方や強さの源までハッキリ理解できた人はいませんでしたからね。

シルバーマンは目指していた正義超人にはなれなかったと言っていたし、ジャスティスマンは「正義超人の考え方にも一理あるのは分かったが、それが絶対的に正しいと認めたわけではない」と言っていました。

彼らと比べるとオメガの民というのは、やはり根っこのところでは現代の地上の超人に近いものを持っている一族なのかもしれませんね。

話を「恨み骨髄」の方に戻すと、サタンが「真の悪魔たりうる一族」と言っていたのは、このへんを魅力に感じてのことだったんでしょうか?

恨みに凝り固まった彼らの心を解かすのは、サタンの思惑をも超えた主人公スグルくらいでしょうから、悪役としてはかなりの資質だと言えるでしょう。

しかし元はと言えば、その種を蒔いたのはザ・マンであるというのは皮肉ですが。

思えばジャスティスマンが直接救援に現れずに、スグルのワープを手伝ってやるという程度に留めたのは、過去を反省してのことだったかもしれませんね。

ジャスティスマンが参戦すれば制圧そのものは容易かもしれませんが、それでは過去を繰り返すことになります。

この場は鎮圧できても、また未来にアリステラらの意思を継ぐ者たちがきっと復讐に現れるだろう。
テリーマン戦での教訓からも、ジャスティスマンはその可能性を強く感じていたはずです。

試合後語らうのが楽しみ

敗北は喫したものの、星を救う手がかりを見つけたような素振りのパイレートマンに対して。

パイレートマンは「仲間をどこまで説得できるかは分からない」と言っていましたが、マリキータマンはともかくアリステラはけっこう聞く耳持ってくれそう。

「負け」という結果じたいは、ある意味当主であるアリステラの顔に泥を塗る行為だと思いますが、そこよりもまずは得られた成果のほうに目を向けてくれる、そこにもアリステラの器の大きさを感じます。

フィンガーストライク

かっこいい名前をつけてますが単なるデコピン。
背中の指は、こういう使い方になっていくんでしょうか。

ディクシアの場合にはカタストロフドロップのときに包み込むといういまいち意義の分からない使い方や、指先に亡霊超人の顔が出てきて噛み付くという完全チートギミックくらいの用途でした。

アリステラはそれとは違い、普通の手足のように使うというスタイルなんでしょうかね。うまくハマればアシュラマンのようなシンプルな強者感が出そうで楽しみです。

特に人差し指は、指先だけじゃなくて掌になっていますから、投げや関節技にも利用できそう。

余談ですが finger strike でググると、独特な流派の拳法かエクササイズみたいな動画が出てきました。

電撃予想:今後の展開

スグルとパイレートマンは両者グロッキーなので、とりあえずは邪魔が入らない状態でフェニックスvsアリステラの試合までは消化されそうですね。

しかし話の大筋がここからどういう流れになっていくのか、ちょっと想像つかないんですよね。

協力しあってオメガ星を救ってめでたしめでたしという方向になるのであれば、そもそもこの2人の試合はもうやる必要がないですし。

たとえばスグルがオメガ星を救うためにパワーの大半を使い果たしてしまって、そのチャンスを伺っていた真・サタン軍が攻めてくるとかでしょうか?

フェニックスとしてはスグルに協力をさせたくないので詳しい事情も教えなかったし、アリステラと直談判で話がまとまってしまうと困るので「スグルとアリステラにはなるべく戦ってほしくない」ということだったんでしょうか。

それではよいお年を。

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