【今週のキン肉マン】第269話 パイレートマン浮くんかい

次回はマッスル・スパークで決まりなんでしょうかね?

今週の、気になった点

浮くパイレートマン

言うだけ野暮な気もしますが、スグルが必死で崖にしがみついているのに、普通に浮くパイレートマン。

この局面でそれが許されるのならばスグルだって飛ぶだろうし、また序盤にマグネットパワーを使ったのも何だったんだということになっちゃいます。

逆に言えばこの二人、本当は飛べるんだけど、そうしない方が盛り上がると思われるシーンではあえて封印している訳ですね。

そう考えるとプロレスの教科書には忠実というか、『キン肉マン』という作品の基本には忠実な2人です。

ゼブラとマリキータマンが基本を破り気味だったので、こういう展開のさせ方には安心感もありますね。

セントエルモス・ファイヤーの入り

フィニッシャーのセントエルモス・ファイヤーが出ましたが、前回とは入り方が違いましたね。

カナディ戦では、相手を後方に投げ離してからクラッチするという形でしたが、今回はスグルを首4の字に極めながら上昇し、着地時に相手の脚をキャッチするという形でした。

ある程度、どんな大勢からも持っていける技なんでしょうかね。

今回のように断崖から上昇して・・・という機会はそんなに多くないでしょうが、たとえば相手に肩車するような体勢から移行するとか、いろいろ想像ができます。

そんなところから想像していくと、パイレートマンというのはフィニッシュのセントエルモス・ファイヤーひとつだけをとことん磨いている選手なんでしょうかね。
スプリングマンやジャンクマンの思想に近いタイプ。

序盤から中盤の攻防ではあえて技を見せず、単純なパワーの差を見せつけて相手の心を折りに行く。
そしてジョリー・ロジャーのやり取りを挟み、セントエルモス・ファイヤーでフィニッシュ。

こう考えると、起承転結のハッキリした試合展開を確立している選手です。(悪く言えば予定調和)

しかし、自分のパターンがかっちり決まっていながら、きちんと相手を引き立てる戦い方もできるファイターです。

カナディの独特のトークセンスを引き出すことにも成功していたし、スーパーマンパンチやパワーボムといった、カナディが映える技を上手に受ける展開に持っていってました。

また今回のスグル戦では序盤からパワーファイターぶりを強調して、これまでスグルがあんまり披露する機会のなかった関節技を誘い、我々読者を楽しませてくれました。

頭が良いんですよね。
考えてみれば自分と似ているパワーファイターとの連戦でありながら、心理面での対立軸を見つけ出して、うまく試合の焦点を作り出してます。

ここに来てようやく分かりました。

パイレートマンの試合は、マイクパフォーマンス込みで楽しむものだったのです。

確かに技の攻防だけを見ているとこの試合、スグルの半端なクソ力をなんの工夫もなく返して・・・ という繰り返しに見えます。

しかし考えてみれば今回は、ただ試合をしていれば良かった他の面々とは違い、六鎗客の登場の経緯や目的といった伏線を一気に回収しています。

私がこのへんの記事で書いていた2人への期待に対しては、じゅうぶんに応えてくれました。

【今週のキン肉マン】第242話 妙にのんきなゼブラ
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そういった物語面を進行させながら、単に対立するのではなくオメガの民に協力を申し出るスグル、それを気高く断るパイレートマンという2人の内面的魅力もたっぷり見せたうえで、試合の方も破綻なく、パターンに沿って成立させているんですよね。

これは実に巧い。

この2人と比べたら、多彩に見えるマリキータマンなんて楽な立場で好き勝手やってるだけですからね。

火〜事〜場〜の〜っ

で、いよいよ本来の火事場のクソ力を発揮したっぽいスグル。

そもそも今試合、序盤から「見せてやるわい!」ってな感じでクソ力っぽいことをやろうとしているのに違和感がありましたが、やっぱり基本的には追い込まれないと発動しない力っていうことなんですよね?

前シリーズくらいからクソ力の発動要件は「友情」「使命感」「慈悲の心」といった感じで整理されつつありました。

しかしそもそも、この力はピンチにならないと発揮されないものであり、それを再確認するためにゆで先生はこんな試合展開にしたんじゃないでしょうか。

危機に陥ったからこそ到達できるパワーの領域がある。

この試合で改めてそれを言っておくことによって、ここからオメガの星がいよいよピンチだからこそ、それを乗り越えるパワーが生まれるというようなストーリー展開が予定されているんじゃないでしょうか。

奇しくもスグルが初めて火事場のクソ力を発揮したと思われる第20回超人オリンピックのロビン戦では、今回と同様に背骨を極められ、意識が混濁している状態でした。

すでにロビンマスクのバックブリーカーで戦意を喪失していたキン肉マンに自己防衛本能がはたらいたんだよ・・・

やらなければ自分がやられる・・・
戦う超人にとってもっとも大切な野生の本能というやつなんだ・・・

とはラーメンマンの談。

電撃予想

さてスグルが本物のクソ力でもって繰り出した技。

相手をブリッジで跳ね上げるこの入り方はまぎれもなくマッスル・スパークです。次回はスパークが決まるのでしょうか?

気になるのは、スグルが無意識で技を出しているっぽいところです。

前シリーズで、マッスル・スパークは慈悲の心をもって放つ技、アロガント・スパークは完全な殺意をもって放つ技、とされました。

ですのでスグルが無意識でマッスル・スパークを決めてしまうとそこのところがブレてしまい、非常にうまくないような気がします。
まあ来週になったら意識を取り戻してるかもしれませんが。

また、単純にスパークは、シリーズのクライマックスまで温存しておいて欲しいという気もするんですよね。

あれはやっぱりラスボス級を仕留める技であって、言ってもヒラ格のパイレートマンに使っちゃうと有り難みがないし、キン肉バスターのように乱発して返される前提の技にもなって欲しくない。

それと、せっかくカナディがつけた胸のキズ。出来ることならあれも活かしてやってほしい。

といワケで私が予想する今試合のフィニッシャーは、無意識で出す落下技かつ、胸のキズをさらに攻める技です。

自分で使うことはなかったけれど、以前目撃してから、ずっと心から離れなかった技、ナパーム・ストレッチなんてどうでしょう?

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