こんにちは。
ゼブラは負けたなりにシリアスなキャラを通しましたが、続くフェニックスのセリフで全部持っていかれた感はありますね。
もくじ
今週の、気になった点
やっぱりあのポーズ
カレクックに勝利時にも見せたあの決めポーズ、今回は3コマにわたって見せつけてくれました。
これ実際にやろうとしてみると、中指を折って薬指を伸ばすのって難しいんですよね。
ゼブラの忠告
4王子および邪悪の神が警戒しているのは、オメガの民というよりもサタンが仕掛けた罠の方なんですね。
素直に考えれば、六鎗客の第一の狙いはマグネットパワーだったので、そこに罠が存在するということでしょうか。
マグネットパワーの乱用により地球のエネルギーが枯渇するとか、サイコマン以外の並の超人が使用した場合には副作用があるとか?
何らかの副作用への予感は、シルバーマンも言及していました。
あるいは封印の解かれたマグネットパワーを、サタン自身が手に入れようとしているとかでしょうか?
ビッグボディでさえ
ゼブラめ 敗れたか
ビッグボディでさえ勝利したというのに
先ほどまでのゼブラやマリキータのイケメンっぷりを一瞬で吹き飛ばすこの言い草。
あんなに立派に勝ったのに、それでもネタにされる男、ビッグボディ。
フェニックスはやっぱり性格が悪いですね。
デコピン
背中の中指からデコピンでフェニックスに反撃するゼブラ。
アリステラはこのチート臭い背中の指をどの程度使ってくるのかも気になっていましたが、どうやらフルに活用してきそうです。
これで単純に考えて手数的にはアシュラマンと同等ですから、これだけで既にかなり強いですよね。
しかしここでフェニックスがジャスティスマンばりにいなし切れれば、一気に株が上がります。
次はスグル?
一瞬フェニックスvsアリステラの方に視点が行ったので、私が先週予想したとおりにフェニックス戦を先にやるのかと思われましたが、どうやらスグルvsパイレートマンが先になりそうですね。
電撃予想:今後の展開
今週はツナギ回で、それほどあからさまに新事実が明かされることもありませんでしたが、個人的に一番の収穫だったと思うのはゼブラのこのセリフ。
その先に仕組まれたワナに早く気づくことだ
それが・・・オレを倒したお前に対する敬意に代えての・・・最大限の忠告だ
4王子が警戒しているのはあくまでサタンであり、オメガ一族は都合よく使われているだけなのだという認識。
また、サタンが張った「罠」について、4王子はスグルにも隠そうとしていました。
すなわち、このあたりの背景には、スグルが喜ばないであろう何らかの事実が隠されていると考えられます。
ではその「隠された事実」とは何でしょうか。
推測ですが、私はやはりキン肉族の歴史にまつわるものだと思います。
キン肉族繁栄の契機
現在のキン肉族が、超人界のリーダーとして君臨している背景には、過去に黄金のマスクを手に入れたという事件がありました。
このことが語られたのはコミックス13巻。
弱小勢力だったキン肉族の先祖が、滝つぼの神様から金銀のマスクを授かったことにより、超人界のリーダーへと登り詰めていきました。
しかし、なぜ金銀マスクを持っていたことが勢力拡大に繋がったのでしょうか?
私は、金銀マスクにより、直接的に超人強度が供給されていたのだと見ています。
と言うのも、黄金のマスクが悪魔六騎士に奪われた際、正義超人たちは超人強度を失い、生命維持装置なしでは生きられなくなってしまいました。
しかし悪魔将軍に勝利し、金銀マスクが合体した際には、正義超人たちに体力が戻ったうえ、死んだウルフマンやジェロニモも復活しています。
このことから、金銀のマスクは、正義超人に直接、生命力を供給できるものだと考えられます。
おそらくそのパワーの出処は、ザ・マンがゴールドマンとシルバーマンに与えた永遠の命でしょう。
もとが無限であるからこそ、何人もの超人を一気に復活させることが出来たのです。
黄金のマスクの血の歴史
同じく13巻で、キン肉族の手に渡る以前にも、黄金のマスクをめぐる争いの歴史があったことが語られています。
つまり、キン肉族以前にも、黄金のマスクを手にして超人界のリーダーとなった一族がいたというわけです。
太古に超人界を支配していた一族。
お分かりですね? オメガ一族です。
ギヤマスターの言っていた「忘れ物」というのは、黄金のマスクのことでしょう。
そう考えると、ちょっと話が見えてきます。
六鎗客が手に入れようとしているのは
- マグネットパワー
- 火事場のクソ力
- 黄金のマスク
これらは、超人に生まれ持った以上のパワーを与える方法です。
したがって彼らが抱え込んだ「厄介事」というのは、超人パワーや生命力の枯渇なのではないでしょうか。
星に残ったオメガの民が、黄金のマスクが奪われた時の正義超人のように、超人パワーが失われる症状に悩まされているとか、膨大なマグネットパワーを蓄えている地球と比べて、オメガ星はそのエネルギーが尽きかけようとしているとか。
さて、話を過去に戻します。
争いに敗れて金銀のマスクを奪われたオメガ一族は地球を追われるわけですが、解せないのは、その後金銀マスクが滝の中に安置された点です。
下等超人どうしの勢力争いでマスクが奪われたのであれば、奪った側はマスクを手元に置き、存分にその恩恵を受けようとするはずです。
マスクを奪った者は、なぜそうしなかったのでしょうか?
ここから、オメガ一族からマスクを奪ったのは完璧超人勢力の者であることが分かります。
完璧超人であれば地上で覇権を取ることに興味は無いでしょうから。
オメガ一族の行状が目に余ったため、とりあえず彼らから支配権を剥奪し、その後の覇権の座は自然な流れに任せようとしたのです。
滝つぼの神は何者?
ここまでの流れから、マスクを保管していた滝つぼの神は、完璧超人のグループであると考えられます。
ではズバリ、滝つぼの神は誰でしょう?
説1:アビスマン
滝つぼは、奈落・深淵=Abyss に通じます。というわけでアビスマン説。
アビスマンは基本的に自分が強くなることがいちばん大事で、下界の超人たちの管理に対してはそんなに興味が無さそうに見えます。
墓場の管理も立場上しぶしぶやってる感が強く、石臼まわりの実務も基本的には現場まかせです。
そんなアビスマンにとって、下界の勢力が拮抗し、争いが絶えない世の中は面倒です。
始祖たちが直々に「指導」に出る回数が多くなってしまいますから。
それならいっそのこと、そこそこ平和に統治してくれそうな下等超人に力を与えて支配させてしまったほうが楽です。
そんな訳で筋の良さそうなシルバーマンの子孫の一族に目を付けていて、面接してみた結果なかなか正直そうだしということで、マスクを託したのです。
説2:「水」の始祖
始祖それぞれが司るダンベルの属性を並べてみると、こうなります。
天・地・氷・焔・風・光・土・星・闇・雷
以外なことに「水」を司る始祖は、いないんですね。
これは奇妙です。タレスは万物の根源は水であるとし、エンペドクレスはそれを火・水・土・空気の四元素であると言いました。
10人もいる完璧超人始祖に「水」がラインナップされていないのはどう考えても不自然です。
実は始まりの10人の始祖の他に、隠れた「水の始祖」が存在したのではないでしょうか。
もうひとつの「滝の恩恵」
じつは「滝」からキン肉族が受けている恩恵は、もうひとつあります。
それが36巻で紹介されている「筋肉の滝(マッスル・フォール)」です。
キン肉族の代々の墓所から流れ出る湧き水を飲むことによって、王位継承者はフェイスフラッシュを使えるようになります。
このフェイスフラッシュの効果ですが
- ドブ川の水をきれいにする
- シーソーを曲げる
- リングに押しつぶされても死なない
- 預言書が燃やされるのをギリギリで止める
- ビビンバの顔を治す
- 糸を切る
- みんなが生き返る
などなど、チートというか何と言うか、その場その場でいちばん欲しい効果を発揮してくれる、実に都合の良い技です。
これはもはや一般超人の能力という域を超えています。
特に最後、戦いで死んでいった数々の超人たちを生き返らせたのは、合体金銀マスクの効果と非常によく似ています。
つまり、あのマッスルフォールの水を通して、合体金銀マスクが持っていたのと似たような力が供給されていたのではないでしょうか。
すなわち、完璧超人始祖が一枚噛んでいたと考えられます。
閻魔が直接パワーを供給していたのか、石臼で生成されるパワーの一部を滝に流していたのかは分かりませんが、いずれにせよキン肉族の繁栄の影には、墓場からのフォローがあったと考えられます。
おそらく昔のキン肉族は、フェイスフラッシュの能力だけでも、超人界のリーダーの座を簡単に維持できたでしょう。
仮に争いが起こっても、鎮圧した後に相手方を生き返らせてやれば遺恨は残りません。
そういった統治体制そのものが、完璧超人によって仕組まれたものだったのです。
しかしタツノリあたりの代からフェイスフラッシュは積極的には使われなくなり、かわりに「慈悲の心」による統治が標榜され始めました。(だいいち真弓はフェイスフラッシュが使えません)
傀儡に近かったキン肉族政権が、完璧超人の影響下を離れ、独り立ちし始めたとも言えます。
そんな新たな道を進もうとしている大王たるスグルに対して、余計な過去の経緯を知らせたくないために、4王子たちは口を噤んでいるのです。
まとめ
他に、「ゼロは始点でオメガは終点である」
ゼロの悲劇や、それをヒントにした悪魔将軍の「握手」はいずれも手からパワーを吸い取るものだが、吸い取ったパワーの出口はオメガマンの掌である、とか考えましたが、まとめられないのであきらめました。