【今週のキン肉マンレビュー】第220話 スペシャルマンは名伯楽!?

こんにちは。
今週のカナディアンマンのコーナーです。

今週のあらすじ

「名誉を取り戻す!」と、決意を語ったカナディアンマン。
ジャケットシャッターを攻略しての延髄斬りから、オースイスープレックス→STFという、流れるようなテクニカルレスリングを見せます。

こんな技術を持っていたとはと、驚く吉貝アナの「失礼な実況」に対しカナディアンマンは、先の戦いでの不甲斐なさを悔いて、スペシャルマンと二人で特訓をしていた事を明かします。

それを聞いたパイレートマンは、カナディアンマンの目覚めた「誇り」を奪うと宣言。
額のメイプルリーフのシンボルを掴んでパンチの連打。

それに対しカナディアンマン、「俺の誇りはそんなところにあるんじゃない」と、自らメイプルリーフを折り取ってナックルパートから脱出。
スペシャルマン譲りのフットボールタックルで反撃します。

今週の、気になった点

なんて失礼な実況だ!

試合中にこんなにもハッキリと、実況にツッコミを入れた超人は初めてではないでしょうか。

実況を受けて「これがタダの◯◯だと思うか?」的に、次のムーブに繋げる人は今までもいた気がしますが、単純に言い回しが気に入らないというのは新鮮です。

そんなことを気にしてる余裕あるのかと言いたいですが、
まあしかし、人からの評価を気にする彼らしいといえば彼らしいですね。

ギアマスター何やってんの?

ベンキマンの腕十字をこらえながら、肩のギアだけが猛烈に回転しています。

私はギアマスターの構造を誤解していて、てっきりそこのギアが回ったら腕ごと、ベンキマンごと回転して振りほどけるのかなと思っていたのですが。

いや、ソコしか回らんのかと。
ソコしか回らないのなら、回しててもしょうがないでしょう。

さらに言うと、そこのギアは首の付け根と噛み合っていますから、見切れてはいますがギアマスターは現在、首も猛烈に回転していると想像できます。

何がやりたいのコイツ?

なぜスペシャルマンと特訓するの?

仲が良いのは結構ですが、二流同士でシコシコやってるより、テリーやロビンあたりに稽古つけてもらったほうが効率が良いんじゃないの? と思ってしまいます。

俺たちの「どちらか」

先日までの三つ巴の大戦で、オレたちはクソの役にも立たなかった。
それが自分でも腹立たしくてな。
だからオレとアイツは誓ったのさ。

今回のカナディのセリフはひたすら格好いいのですが、引っかかるのがココ。

オレたちの「どちらか」が存在感を示す、って。

まあ相場から言って二人とも活躍できるというのは無いだろうなとは思いますが、それは読者の我々が思うことであって、彼らの決意表明に織り込まれたこの謎の謙虚さは何なのでしょう。

確かにスペシャルマンの不在についてはずっと気になってはいました。

カナディと同時には出てこれない何らかの理由があって、このセリフはその伏線なのか。
あるいは単に人数の都合上スペシャルマンを登場させる余地がなかったため、仕方なくこのセリフになっただけなのか、どちらとも取れるのが今のゆで先生の難しいところです。

カナディの「誇り」とは?

カナディの額のシンボルを執拗に攻撃し、
「誇りを奪われ、散りゆくのみのお前を象徴するようではないか?」
と言うパイレートマン。

それに対してカナディは、
「俺の誇りはそんなところにあるんじゃない」と反論します。

非常に抽象的な議論なので、カナディの真意がどこにあるのかいまひとつ捉えにくいですが、おそらくこの議論は、今後の試合の流れのメタファーとなっていると思われますので、スルーする訳にはいきません。

パイレートマンは、「カナディは自分の名誉のために戦っている」と理解しているんだと思います。

思えば、我々がカナディに対して感じる危なっかしさの正体は、この辺にあるんですよね。

『キン肉マン』という作品においては、平和のため、仲間のため、すなわち「誰かのため」に戦うことが美徳とされていて、スグルやロビン、テリーといった一流の正義超人は、こうした考え方を高い純度で持っています。

それに比べるとカナディは名誉挽回、捲土重来、オレの存在を示すんだということをいつも言っていて、どうしても戦いを自分本位で位置付けてしまうところがあります。
残念ながらそれを言えば言うほど、作品内では二流の立ち位置が磐石に固まっていってしまう感がありますが・・・

パイレートマンも、要はこのカナディアンマンという男は「俺スゲエだろ」というのを示したいがために戦っているのだと理解していて、だからこそカナディ個人の象徴である額のシンボルを折りに行ったのだと思います。

ところが、カナディが言うには「俺の誇りはそこには無い」と。
つまり、カナディが示したい「誇り」は、個人としての名誉ではない、ということですね。

では、それは何なのか。

電撃予想

スペシャルマンは名伯楽である

・なぜカナディはスペシャルマンと特訓するのか?
・なぜ「どちらか」が活躍する前提なのか?
・カナディの「誇り」とは何か?

今回浮かび上がってきたこの3つの謎。
これを解くカギは、カナディよりもむしろ、スペシャルマンにあると私は思います。

ここでスペシャルマンについて、おさらいしてみましょう。

スペシャルマン
出身地:アメリカ東部
身長:173cm
体重:86kg
超人強度:65万パワー

改めて調べてみるとこの人、超人レスラーとしてはかなり小柄です。というか普通の人間のレスラーに混じっても小柄な方でしょう。

カナディアンマンが265cm,215kg,100万パワーですから、体格でいうとひと回り、ふた回り以上の差があります。お似合いどころか凸凹コンビもいいところですね。

ところが小柄なはずのスペシャルマンですが、どちらかといえばテクニシャンというよりも、パワーファイターというイメージがあります。
テリーマンによれば彼は10トンの鉄を持ち上げる膂力を誇り、また得意技がフットボールタックルという、単純な力技であることにも依るんでしょうかね。

何にせよ、体格や超人強度的には決して恵まれていない彼が北米代表を勝ち取り、カナディアンマンと同格かそこらくらいに見られる裏には、効率的で徹底したトレーニングによる無駄の無い体づくりと、体格で上回る相手とも互角に立ち回る格闘技術があったのだと思います。

しかし言い方を変えれば、そこまでやってもカナディと同格止まりということ。

スペシャルマンにしてみれば、悔しかったと思います。こんな田舎の木こりのオッサンと同格止まりかと。

自分の限界にぶち当たったスペシャルマンが見出した道はしかし、他でもない、カナディアンマンの伸びしろに賭けることでした。

改めてこのカナディアンマンという超人を見てみると、恵まれた体格だけはあるものの、格闘技術やトレーニング論を学べる場もない田舎暮らし。木こり仕事で筋肉だけは付いているものの、闘争心や負けん気が育っていない、素朴でのんびりとした人柄。

超人オリンピックファイナリストという実績はあるけれども、その実、このオッサンはまだ原石でしかない。
コイツに自分の持っている技術を注ぎ込めば、コイツはまだまだ伸びる。
20歳のスペシャルマン、30歳のカナディアンマンとの運命の出会いでした。

さあ、答え合わせと行きましょう。

・なぜカナディはスペシャルマンと特訓するのか?

そもそもビッグ・ボンバーズとは、荒削りなカナディアンマンに、スペシャルマンの持つ洗練された技術と理論を注ぎ込む場だったのです。
中途半端にフィジカルのあるテリーマンあたりよりも、自分こそが、カナディアンマンに欠けているものをいちばんよく知っていて、補ってやれる。
スペシャルマンがそう考えたからこその、このコンビなのです。

・なぜ「どちらか」が活躍する前提なのか?

スペシャルマンはコンビ結成の時点で、自分が活躍することは考えていません。カナディの伸びしろ一点に賭けています。これに当初カナディが気づいていたかは分かりませんが、今はもう分かっているでしょうね。
だからこそ今回、スペシャルマンを残してソロでの参戦となったわけです。

・カナディの「誇り」とは何か?

ここまできたらもう、明らかですね。
スペシャルマンからの信頼です。

10歳も年下の若者、それも20歳で超人オリンピックに出場するようなエリートが、全てを投げ打って、自分に賭けてくれている。
タッグ結成から数年、一向に芽の出ない自分を見限ることなく、一心に信じ続けてくれている。
自分だけがみじめな思いをしないよう、あえて一緒にやられ役になってくれている。

そこまで自分を思ってくれる仲間の存在こそが、今のカナディの「誇り」なのです。

フィニッシュは、ノースアメリカン・コーポレーションで決まり!?

今回のアオリ文をご覧ください。

次回、スペシャルマンとの”心のタッグ”が大勝利へと導く・・・!?

コレはもう、”心の”タッグ技で決着コース一直線ですね。
つまり具体的に言えば、スペシャルマンとの友情を乗せて、カナディひとりで放つ「ノースアメリカン・コーポレーション」です。

ドヤ顔で申し添えておきますと、私はこの説を、スペシャルマンの気配すら無い先週の時点から主張してますからね。

【今週のキン肉マン】第219話 カナディアンマン戦は歴史的実験である。
【今週のキン肉マン】第219話 カナディアンマン戦は歴史的実験である。
メイプルリーフクラッチ? カナディアンデストロイヤー? いいえ、この試合でのカナディアンマンの決め技は「ノースアメリカン・コーポレーション」でしょう。

珍しく予想的中の展開が見えてきましたよー。

まとめ

とは言ってもアオリ文は当てにならない。



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