【自動車部品メーカーの日常】営業のおしごと②設計変更の悲哀

こんにちは。
自動車部品メーカーを辞めて、今は飲食店で働いている者です。

部品メーカーの仕事の実態って、外部の方はなかなか知る機会がないと思います。そういう意味では私の経験は、なかなか貴重な情報です。せっかくブログをやっているので、ここでその一部を公開してみます。

自動車部品メーカーへの、就職・転職を考えている方の、参考になれば幸いです。

設計変更とは

現行で納入している部品の、仕様変更です。

車として組み上がったときの部品レイアウトを調整するので、穴の位置を変えてくれとか。強度アップのために補強材を追加してくれとか。カスタマイズ性アップのために溶接ナットを追加してくれとか。

設計変更がかかった部品は、A→A’のように、品番が変わります。

客先からの設計変更依頼

まずはお客さんのほうから、この対象品番・仕様・納期で設計変更できますか? っていう検討依頼が来ます。

こんなイメージ。

これプラス、詳細仕様が分かる簡易的な図面ですね。

切替というのは、「この週から、新品番を納入してください」という意味です。

上の表だと、5月いっぱいはAとかの旧品番で作り、6月からA’等の新仕様に切り替える、ということになります。(通常、週単位で管理しています)

社内で検討

これを社内に持ち帰り、設計・生産技術・生産管理・品質管理といった部署に展開し、対応可否を検討します。

「技術的にムリ」っていう回答になることは、ほぼ無いですけどね。
お客さんの方も、ウチに何ができて何ができないのかはだいたい分かってますから、そんなムチャな仕様は提案してきません。

ウチの製造ラインの都合上、こういう仕様にした方が効率が良いですみたいな、代替案を提示することはたまにありますね。

問題は、納期

何と言ってもモメるのは、納期です。

設計変更って、スグにできるようなものではなくて、現場で作業する際の仕様書も作り直さなきゃならないし、ウチからの更に下請けのメーカーに渡す図面も作成しなきゃならないし、材料の手配は実際に仕入れる数週間前にオーダー入れとかなきゃならない。

上で例に挙げた表では6品番ですけど、数十品番いっぺんに設計変更がかかることもあって、その場合、膨大な作業量になっちゃいます。

社内から、客先希望納期に対して「NO」の返答が返ってくることは珍しくありません。

こうなると、お客さんと社内との板挟みで、つらい納期調整になります。

図面授受の悲哀

図面が出ない!

ウチの場合、自社で図面を書いているのではなくて基本的にお客さんから図面をもらって、それでもって設計変更を行う、というのがメインでした。

で、正式な図面が完成する前に上で書いたような設計変更の打診があって、そこで「いつまで正式図面をもらえれば、いつまで切り替え可能」というすり合わせをしておくわけです。

ところが、お客さんの設計部隊が忙しい時期だと約束した期日までに正式図面が出来上がらない、というケースも発生します。

そうなると再び、「納期調整」ですね。

あるいは「とにかく変更箇所はコレで間違いないから!この仕様でやっちゃって!」という趣旨の書類をもらって、それを根拠に動いたりもします。

図面に不備

無事に図面をもらってしまえば、あとは工場に任せるだけなのですが、稀に、図面に不備が見つかることもあります。

ミスでありえない仕様になっていたり、事前に聞いていなかった箇所が変わっていたり。

そうなるとまた客先に確認をとって、場合によっては納期調整・・・

まとめ

営業の日々は、納期調整の日々。

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