PUNK IPA パッケージのメッセージが面白いので訳してみた

PUNK IPA ってご存知ですか?

スコットランドのとんがった地ビールメーカー、ブリュードッグ社の代表的な銘柄です。

このビールの缶の裏側に、
商品説明というかメッセージのようなものが印刷されていたのですが、
読んでみたら結構面白いんで、記事にしてみました。

そもそもPUNK IPA とは?

IPAというのは、インディア・ペール・エールの略で、
イギリスが植民地のインドと取引をする際に、
船に乗せて行ったビールが腐らないよう、
殺菌作用のあるホップの使用量を増やしたのが始まり。

ですので、ホップによるところである苦味や、フルーティな香りが強いのが特徴です。

なかでもPUNK IPAは、通常の40倍という尋常でない量のホップを使用しているそうで、
フルーティさも度を越して、柑橘というようりもライチのような香りのするビールです。
私は大好きです。

本題:PUNK IPAのメッセージ

こちらが問題の文章です。

以下、訳文↓

PUNKとJUNKのこと。

お喜びいただけることと思いますが、PUNK IPA にはジャンクな成分は入ってません。気持ち悪い物質も、化学的な物質も入ってません。驚くには及びません。正直なビールであるだけ。ビールはそうあるべきだし、そうあることができるんです。

かつて、黎明期のパンクスたちは、ほんのちょっとの真面目さと、たった4つのコードで、音楽に世界的な転換をもたらしました。いま、私たちは同じようなスタンスと、4つの素材で、新たな地殻変動を発生させたのです。最低限の、不可欠な素材:ホップ、大麦、酵母、そして水だけを使い、よりさわやかで、風味よく、美味しいビールを作ったのです。もちろん、ちょっぴりパンクなやり方でね。さあ、ホップを味わい、夢を輝かせてください。

ヤバい、ハジける風味のニューワールドのホップによって、ビールの黄金律は易々と覆されてしまいました。覚悟はいいですか? とげとげしい苦味の先に、機関銃のように炸裂するカラメル風味、燃え上がるトロピカルフルーツ、グレープフルーツ・パイナップル・ライチの暴動がやって来ますよ。

以下、原文です↓

PUNK & JUNK

You’ll be pleased to hear there’s no junk in Punk. No preservatives, no nasties, no chemicals and no surprises, just good honest beer. Beer like it should be, beer like it can be. Fresh beer, that actually tastes of something.

Back in the day, the early Punks created a global shift in music with a dose of serious attitude and just 4 chords. Today, we’ve created another siesmic shift, with the same attitude and 4 ingredients. Each of them natural, each of them essential-hops, barley, yeast and water. Four ingredients for fresher, tastier, better beer. OF course we’ve punked it up a little along the way. Taste the hops, live the dream.

This light, golden classic has been subverted with new world hops to create a devastating explosion of flavour. Steel yourself for Kalashnikov bursts of caramel, incendiary tropical fruit and an all-out riot of grapefruit, pineapple and lychee, before a spiky bitter finish.

単に売りたいがための広告の文句ってわけでもない、
自分らのこだわりというか、美学的なものを、
かつてのパンクロッカーの姿勢と重ね合わせて主張しているんですが、
企業が書く言葉としては洗練されていない、
また若干タガが外れている感触がなんとも味わい深い文章です。

ちなみに、パンクロックとは

70年代半ばにイギリスで大きなムーブメントとなったスタイル。

それまで、ロックはハードロックやプログレといった方向への進化に伴い、
複雑で、演奏に高度な技術を要するものになっていきました。

そういった方向性に異を唱えたのが、
セックス・ピストルズやクラッシュに代表されるパンク・バンドで、
彼らは演奏のテクニックや手の込んだアレンジには重きを置かず、
シンプルで、衝動的で、ストレートな表現というスタイルを取りました。

彼らが大切にしていたのがDIY:Do It Yourselfの精神で、
下手くそでもいいから、自分の手でやるのだ、という考え方です。

「大手メーカーの作るビールに満足できないから、自分たちで作ってしまえ」
という、ブリュードッグ創業の考え方と共通する部分がありますね。

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